2013年3月21日オープンした商業施設KITTE(キッテ)。
ここはかつては郵便局としては日本最大と言われた東京中央郵便局の建物がありました。
東京駅周辺再開発の一環として旧郵便局は建て替えられJPタワーという超高層建築に。
しかしながら東京駅側の外観の一部は保存・再生されかつての白いタイル張りのイメージは
そのまま残るところとなっています。
この白い外観は昔のまんま
後ろにそびえたつJPタワー
郵便局の機能はちゃんと残っています。
はは~ん、KITTEは切手かあ・・・。
それではさっそくそのKITTE内部に入ってみましょう。
お店があるのは手前の6階までの部分。
大きな吹き抜けになっていて光天井からは太陽光が降り注いでいます。
この天井パネルは透過式太陽光発電パネルだとかで、光は通しながら発電もするスグレモノらしい。
太陽光エネルギーが電気に変換される分室内が熱くならないと考えられます。
昼間はその採光で電気要らず、なかなかやりますね~。
5階部分は旧舎の白いレンガ張りの建物として再現されています。
4階には局長室が再現されていて、歴代の局長が眺めたであろう窓からの景色が楽しめます。
新しくなった東京駅が見えます。
本日のメインイベント、いざ6階の屋上庭園へ。
眼下に東京駅の全容が広がります。
左側が重要文化財に指定された東京駅舍、右側がプラットホーム。
屋上庭園からは東北、上越、長野、山形、秋田各新幹線のホームもちらりと。
もちろん東海道新幹線も。
この景色は新幹線の鼻先フェチにはたまらないかも。
地下に潜っていたりでここからは見る事ができません。
このスポットは鉄道好きにとっては一日いても飽きないのでは?
それらしき子供連れの親子の姿もけっこう見かけました。
小さな子供が駅を出て行く新幹線に「ばいば~い」と手を振る光景はほほえましい。
東京駅は都心の特等地にありながら三階建てという効率の悪さ、
普通だったら超高層ビルにしたいところです。
東京駅改修プロジェクトではその超高層にできる分の空中権を周辺のビルに売り
工事費を捻出したそうです。
そのために立ちはだかる壁のような建物ではなく
レンガタイルのあの優雅な姿を保ちつつ大きな空を残すことに成功、
日本の街並景観の質を向上・維持する事ができています。
再開発で建て替えられた周囲のビル群も旧ビルの外観を残しつつ生まれ変わったものも多い。
ただ無邪気に新しくすればいいという時代はもはや卒業すべきというよき例だと思います。