HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

日本道中:渋谷駅

渋谷駅とその周辺が工事中です。

渋谷駅は1903年明治36年)に開業とのこと。
1907年に玉川線(現東急田園都市線)、1911年には市電(都電)、
1927年には東横線、1933年に帝都電鉄(現京王井の頭線)、
1938年地下鉄銀座線、1978年地下鉄半蔵門線、1996年埼京線
2001年湘南新宿ライン、2002年成田エクスプレス2008年地下鉄副都心線
と増殖変遷を遂げ、巨大なターミナル駅となっています。

2013年には東横線渋谷駅が地下に潜り、駅舎や東急東横店、東急プラザが取り壊されました。

写真は東急プラザ跡地。

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東急文化会館があったところはヒカリエという複合ビルに生まれ変わり、
そのビルから渋谷駅を見下ろす事ができます。
東横線ホームがあったところ。

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ヒカリエのホールには渋谷界隈再開発の完成模型が展示されておりました。
超高層ビルが乱立しています。

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渋谷駅は地下5階から地上3階まで、各社路線が入り混じり、
複雑怪奇な迷路と化しております。
なんせ「地下鉄」銀座線のホームが地上3階にあるわけですから混乱しますよね。

渋谷駅は東急百貨店が上に乗っかっているので通路も複雑、
40年来まだ一度も通った事のない通路を発見!なんてこともあります。

大体人って歩き馴れたところばかり通る習性があるようで
まだ足を踏み入れていないところはけっこうあるかも。

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これはJR渋谷駅とかつての東横線をつないでいる階段、
ふだん何気なく通っていますがよくよく見てみると
何と壁も天井も木の板です。
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地下鉄(今は東京メトロ)銀座線から降りて来る階段、これも年季が入っています。

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銘板があったので寄ってみました。
昭和30年
等の文字が確認できます。
昭和30年ということは1955年、今から61年前のものとわかります。
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渋谷駅の再開発は2027年に完了予定だそうですが
こういうノスタルジックな空間は嘘のように消え失せてしまう事でしょう。

2020年の東京オリンピックで街も様変わりすると思いますが
街がどんどん新しくなり、それにつれて自然発生的な人のニオイがする空間も
駆逐されて行くように感じます。

新しい渋谷駅構内を歩いても、汚れの目立たないグレー一色、
それも冷たい感じのクールグレー(温かさのあるウォームグレーではない)、
なんだか気分が滅入って来るばかりの大地下空間であります。

オフィス街の地下鉄通路も味気ないものばかりで、
歩いて移動できるという機能だけ満足させているものが殆ど、
カラーリングで気分が明るくなったり、
ハッピーになる空間作りはいくらでもできるだろうに・・・。

放っておくと立ち食い蕎麦屋が一軒もない駅になっちゃったりするのは
おじさんとしては困りものなのであります。