11月になると町内会でも防災訓練が催されるそうです。
マンションでもここ数年は防災訓練を実施していますが、今年は役員を引き受けているため
その担当となっています。(でも実施日の時は演奏会のため欠席します、スンマセン)
消火栓や消火器の扱い方やAED講習、地震体験車、その他防災避難にまつわる事を体験する予定。
昔であれば非常時に太鼓を打ち鳴らして近所に警報を出したのかも知れません。
一年に一度の催しですが、これをやっておくのとやってないのとでは、いざという時の活動に
雲泥の差が出るに違いありません。
体験する、知っておく、体で覚える、そうですね、太鼓の稽古とまったく同じです。
この夏、演奏会で、一時棒立ちになる程演奏が乱れた事がありました。
原因は打ち出しの人がフレーズを間違えてしまい、いつもと違っていたため
それに続く大太鼓もあやわやになり、つられてリズム隊、本曲に入る人たちも見事玉砕・・・。
一言で言えばいつもと違う場面に遭遇してパニックに陥ったわけです。
防災訓練は非常時を疑似体験しておく事でパニックからの回避を行える可能性が高まります。
太鼓の練習も日頃からパニックを想定して行う事が大事と思います。
失敗した演奏会から学んだのはもうひとつ。
パニックから立ち直るためには強力なリーダーシップを発揮できる人物が必要な事。
パニックに陥っている集団はブラウン運動をする分子のように無秩序に勝手に動き回る、
もしくは絶対温度の物質のように固まって凍り付いたようになっています。
この状態からあたかも強力な磁石が鉄を吸い寄せるように皆の意識を自分に集中させ、
同じ方向に向かわせるのがリーダーの役目だと思います。
非常時でもそれは同じ事が言えるでしょう。
というわけで、何でも太鼓に結びつけて考えてしまうのでありました。