HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:117三宅島神着木遣り太鼓

この日曜日に竹芝桟橋で行われた「島じまん」というイベントに行ってきました。

竹芝桟橋からは伊豆七島小笠原諸島への船が発着します。

「島じまん」はその島々が一斉に会する二年に一度のフェスティバル、

太鼓や踊り、バンドやハワイアンダンス、特産品販売や体験教室など盛りだくさん。


桟橋の一角にはイベントができるよう半円形のデッキが広場を取り囲み、

その中央にステージが組み上がっておりました。


ステージの回りにはそれぞれの島の特産品やら味が楽しめるブースが出店していて

とてもにぎわっておりました。

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さてお目当ての太鼓のステージ、三宅島からの神着木遣り太鼓です。

三宅島神着郷土芸能保存会の方達が演奏する三宅太鼓、実は生で観るのは初めて。

寄せ太鼓、神楽、木遣り、下拍子に続いて上拍子が入ります。

木遣りは私が同志会で習っていたものとは節回しがちょこっと違っていたり、

フレーズの繰り返しの仕方、交代の仕方も微妙に違います。

途中木遣りが入って緩急をつけたり、最後の六上げは同じような感じでした。

三宅島のお祭りで実際叩かれている三宅太鼓、シンプルだけど盛り上がります。


秋に公認指導員会で三宅合宿を予定しているので様子を聞くという目的もあって

演奏が終わってからちょいと話を聞きに行きました。


三宅島の小学校の体育館で毎週日曜日夕方から保存会として練習していること、

講習会ではなく、誰にでも地元の郷土芸能としての太鼓を体験してもらいたいこと、

などなど。

東京で三宅島芸能同志会が活動している事に水を向けてみました。

同志会の太鼓は三宅島の芸能とは別物で、島の中には

「島の伝統芸能でメシを喰うとは何事か」と批判的な方もいるようです。


同志会を立ち上げた津村さんが鼓童に三宅太鼓を伝え、

その鼓童が三宅を舞台用にアレンジして三宅の名を世界的に広めた功績は大きい、

しかし、自分たちが打っている三宅ではないものが神着木遣り太鼓と称して打たれる事は

心外、ゆえに自分たちが祭りで叩いている郷土芸能としての太鼓を知ってもらいたい、

との事でした。


公認指導員の三宅島合宿を考えたのも実はそこにあり、

まずは地元の芸能太鼓を体験してみる、それが公認指導員の太鼓の一般教養を高める、

と思うから。その上で鼓童の三宅をやるもよし、同志会の三宅をやるもよし、

いろいろな太鼓を身に付けるのは決してマイナスにはならないと思う訳です。

でも、三宅島の三宅を知らなくても、ストーリーを知っていればオリジナルの三宅を

打っても構わないと思います。「神着木遣り太鼓」ではない、との認識があれば。


いずれにしても太鼓っていいなあ、を実感した半日となりました。

というのも午後は自分たちのチームの練習に駆けつけたので会場にいられたのは一時迄。

それでも三宅島、八丈島、大島の太鼓を満喫できました。