HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:惜しい演奏

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先週の日曜日、五日町子供太鼓クラブの演奏を観る機会がありました。
 
毎年渋谷のイベントに招かれての演奏です。

今年も音的にはとてもすばらしい演奏を披露していました。
 
このチームは締めの下拍子がリードをしているだけなのに皆の息がぴったり合っています。

目をつぶって聴いてみても、20人近い人数なのに音が乱れる事なくきちんと揃っています。

それでもいくつか、気がついた事を書いてみます。

まず、登場してから演奏が始まるまでの子供たち。

私が師匠に言われたのは、演奏の体制に入った時はそこがどこであれ精神的なステージに

一歩上がること。今までの普段着からステージ衣装にと気持ちを切り替えます。

子供だから仕方がない、とも言えますが演奏前のピリッとした空気感は欲しいところ。

これがあるとないとでは観る側の雰囲気も違って来ると思っています。
 

演奏については殆どの子が棒立ち状態で打っていること。

太鼓はその音を耳で聞くのみではなく、視覚的に聞くものでもあります。

打ち込む姿を表現するだけで全体が見違えること間違いなし。

すばらしい音を出しているだけに、これはもったいない。


太鼓のかけあいの部分があるのですが、この時もおたがいの顔を見るでもなく、

正面をみたり太鼓をみつめていたり。

アイコンタクトするだけでも太鼓での絆が目に見えて来るハズ、

ここは元気に顔を上げて欲しいところです。

笛を吹いている子供たち、うつむいて吹いているのが目立ちました。

その結果、肘が下がり胸の前がとても窮屈になってしまっています。
胸を大きく開けて自信ありげに吹くだけで見ている方も安心できる。


三宅の演奏がありましたが鼓童風の打ち方なのでこれはなんとも言えません。

これもきれいに揃った演奏でした。

マスオさんの太鼓も観る事ができましたが、前回同様、打ち方にキレがあるぶん音が出ています。
 
さすがです。


さて、いろいろ書いてみましたが、演奏の出来はすばらしいものだっただけに、
 
見た目の工夫を今一歩つきつめれば表現力が全然違う太鼓になるように思います。
 
子供の太鼓は毎年メンバーが入れ替わり、たいへんだと思いますが、

観ている側のお気楽な感想という事でご容赦を。