我々のチームの指導者が出演したライブに行ってきました。
五人囃子というグループ名の邦楽ユニットのデビューライブ。
篠笛・能管、小鼓、大鼓、太鼓、歌舞伎でおなじみの囃子方の若手の編成。
日常の生活にはあまり馴染みのない生の邦楽に接する事ができたのは新鮮であった。
しかしながら構成としては何を伝えたいのか、ちょっと焦点がぼやけていたように思える。
伝統の重さなのか、伝統の呪縛からの突出の実験なのか、社会性のメッセージなのか、
お囃子音楽としての可能性なのか・・・。
いつも不思議に思う事がある。
立ち席も入れて60人で一杯になる狭い会場でのマイクは本当に必要なのか。
今回はマイクを通した声が、PAの質が悪いのか発声方法のせいなのか、
高域がつぶれ気味でちょっと不快なレベルであったように感じた。
伝統的なマイクなしでの発声方法を研究する余地があるのではなかろうか。
和の精神を発信する若者たちの存在はとても頼もしく感じます。
その意味では今回の五人囃子のデビュー演奏は正統的な流れを汲むもののような印象でした。
厳しい言い方をすれば印象に残る要素が少なかった。
プロとしてどういうメッセージを発信していくのか、わかりやすい単純明快な答えを持つべきと思う。
そのメッセージが観客に伝わり共感を得られればおのずとファンは増えて行くのではないでしょうか。