変わっていいもの変わらなくていいもの。
変わらなくてはいけないもの変わってはいけないもの。
かつて楽譜は絶対的なものと声高に主張する人がいた。
絶対的なものとして神聖視する事もわからないではないが
それは太鼓をあまりにも知らなさ過ぎたという事だろう。
楽譜の中に民族的な匂いまで表現する事は不可能だし、
楽譜どおりに忠実に演奏される音はなぜか生きていない。
これは役者が台本に忠実にせりふをしゃべるのと似ているのかも知れない。
その人の体を通して出される音は楽譜どおりではないはずだ。
楽譜どおりに音を出したければ自動演奏ピアノにまかせておけばよろしい。
太鼓も歌と同じで、それぞれの微妙な個性で音を出せばよいのだ。
一番大切なのは、自分の思いを相手に伝えようと努力すること。
譜面通りに演奏できる技術は必要ですが
譜面通りに演奏しているだけでは思いは人に伝わらない。
太鼓は道具ではなく楽器であるゆえ。