まあるい太鼓、この太鼓のどこを叩くのがいいのかという質問がよくあります。
ど真ん中がいいのか、というとそうでもありません。
太鼓の音は波として伝わります。
丸い池の中央に石を投げ入れると波紋が広がります。
広がった波は岸に当たり再び中央に戻ってきます。
そうすると中央でお互いの波は打ち消し合って反射の連鎖が長く続きません。
中心をずらして石を投げると跳ね返ってきた波は干渉せず反射運動を繰り返す事ができます。
太鼓でも同じことが起きます。
真ん中を打つと音の響きが続きません。
真ん中をずらして打つと音が長く響きます。
太鼓の中心から10cmくらいの円の中を打つのがよく響く音を出す事ができます。
これは実際に太鼓を打ってみるとその違いを耳で確認する事ができます。
いい音かどうかは別にして響きを大切にしたい場合は中心をずらしたところを打つのがよいでしょう。

