自分の言葉で語る、というのは大事な事と思います。
演説などで用意された原稿を棒読みする総理大臣もいましたが、それでは伝わってくるものがなんもありません。
言葉で語るというのは文章と違い、豊かな感情を表現する事ができます。
SNSなどではやりとりが炎上するケースも多いのですが、文字情報だけでは微妙な感情が伝わらないというのも大きな起因知れません。
これは太鼓も同じで、自分の音を出さないと伝わらないのかも、と。
私の場合、口唱歌を唄詞(うたことば)と称してことばに置き換えたりすることが多いです。
その一例として和太鼓講座の始まりと終わりに、「太鼓であいさつ」というのをやっています。
こんにちは=ドンドコドン
ありがとう=トコトコトン
のように挨拶言葉を太鼓の音に置き換えて皆で打ちます。
ことばにすると感情移入がしやすくなります。
元気いっぱいな「ありがとう」とささやくような「ありがとう」とでは当然出す音が異なり、気持ちを音で表現する事が可能。
音と気持ちがリンクしたものになります。
日頃の練習では機械的に音を揃える事より、気持ちを揃えて音を出す事が大切に思います。
また曲演奏をする時は演奏前に曲名の意味を皆で確認するようにしています。
意味を理解すると表現すべきものを共有でき、演奏会などでそれが伝わる時に演者も観客も感動するのではないかと。