かつて指導者から伝えられた三つの要素、今でも大切にしています。
一、自分の音を聞く
一、人の音を聴く
一、お互い協調する
というものです。
自分の音を聞く、は自分がどんな音を出しているか、を文字通り自分の耳で確かめる事。
テンポはキープできているか、強弱のメリハリはついているか、左右にムラはないか、いい音が出ているか、
話題が太鼓なので自分の「音」に傾聴していますが自分の「姿」を注視してみる事も含まれると思います。
人の音を聴く、は自分以外の人がどんな音を出したがっているのかに耳を傾ける事。
太鼓は純粋なソロ演奏を除けば相手がいます。
相手がどんな音を出したがっているか、に気を遣わないと独りよがりになってしまい、果ては演奏自体を壊してしまいかねません。
お互い協調する、は自分の音、人の音を認識したうえで音を和して行く、それが和太鼓。
音に限って言えば最後の言葉はお互い共聴する、としてもよいかもです。
この最後の協調する、は実際はこう言っていました。
太鼓の演奏は皆で行うもの、練習中でも本番でも誰かが失敗してもその人をにらみつけたりせずに、
その失敗を周囲の人が皆でカバーする動きを心がけて欲しい、と。
今でも失敗するとその点だけが指摘されたりしますが、じゃあどうすれば改善できるのか、まで言及する人は稀有です。
指導者は、そこに言及し、アドバイスできる能力が求められるかと。
今現在のお悩みは、どうすれば個々人のテンポキープの能力が身に付くか、です。
テンポキープは太鼓のみならず音楽の大々基本、自分、人、集団でのテンポキープ、永遠のテーマ???