太鼓を打っていて、基本のテンポから早くなってしまうことを「走る」と言っています。
本番演奏では往々にして起こる現象で、舞台の緊張感からか、一人、あるいは数人が力んで走りだすと
周囲はそれに合わせるために全体が走り出してしまう。
走る一人を残し、全体でテンポキープすると音がずれて演奏になりません。
先日、指導員会のグループLINEで「走らないための練習方法」を募集してみました。
4人の指導員から回答を得ましたが、皆一様に同じ現象で悩んでいました。
出されたものをまとめてみると
①あえてゆったりのったりの曲を打つ。【ガマンする事を認識させる】
②皆で曲のイメージを共有する。【曲のニュアンスを理解する】
④走る傾向の人を入れて2〜3人で打つ。【ずれる事を自覚してもらう】
⑤打ち手のそれぞれの癖をお互い理解する。【一体感を醸成する】
⑦間(休符)をとる訓練をする。【間が詰まる=走る】
等々。
私の経験上、細いフレーズに移行した時に走り出す傾向があるように思います。
4分→8分、ドンドンドンドンドコドコドコドコ
で、ドコドコで手が回るのと、相対的に遅く感じるのか、走るようです。
上記⑥⑦の基本ができていない場合、必ずと言っていい程走ります。
ここで新たな課題が一点。
基礎練ではテンポキープができているのに、曲になると走る傾向がある事。
これを解消するのは曲をきっちり練習するしかないのでしょうか・・・。