久々に太鼓ライブを観てきました。
お世話になった高校和太鼓部顧問の教え子がプロになり、太鼓教室で講師をしているとの事。
この太鼓教室は多店舗展開をしている太鼓ラボというところで、
京都に本社がある(株)太鼓センターの経営によるものです。
全国に40教室展開しているそうです。
太鼓ビクスという太鼓とエアロビクスを合体させたプログラムを開発し、
講師には若い美男美女を揃え、古臭い太鼓を現代風にして太鼓の発展を目指している会社です。
今回のライブは各地域の太鼓ラボの講師陣が出演、アンコールを入れて12曲披露されました。
伝統曲としては屋台囃子、ぶち合わせが、その他は創作曲でした。
演奏上参考になったのは、転換の時に二人でしゃべくる演出、
やっぱりおしゃべりの能力は必須です。
太鼓だけではなく、チャッパを使った演出も楽しい。
中休みを兼ねて、観客に太鼓を打たせる時間も設定されていて、参加型の演奏会となっていました。
観客の中から参加者を決める方法は前もって座席の下側に当たり券が貼ってあるというグッドアイディア。
大太鼓は飛び入り、全部で9人が舞台へ。
参加者は教室に通っている生徒のオバチャンたちがほとんどのようで、
初めてのフレーズでもそれなりに打ちこなしていました。
全体的には、講師の演奏という事で、どちらかというとうちわの演奏会の雰囲気もあり、
曲の傾向としても似通ったものが多かったような。
これはやられた!というものが残念ながらありませんでした。
太鼓自体が小さく見え、音も高いのでもの足りないというのもあったかもです。
こうしてみると見た目の太鼓の大きさも大事な要素のようです。
普段皆が揃って練習ができないという課題があると思いますが、
全体の構成がちょっと単調のような印象を受けました。
どこか、枠を一脱する演奏があっても良いような、厳しい言い方をさせてもらうと
「優等生の太鼓」か・・・。
全体的には質の高い演奏ですが、欲を言うともっとバリエーションや斬新さが欲しいと感じました。