HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:リオパラリンピック開幕

オリンピックに引き続き、リオパラリンピックが開幕しました。

パラリンピックが注目され始めたのは極最近のような気がします。

東京オリンピックを4年後に控え、今後増々注目を浴びる事になるでしょう。

パラリンピックの歴史を調べてみると、1948年のロンドンオリンピックの時に

第二次世界大戦で脊髄を損傷した兵士たちによって開催されたアーチェリー大会が起源とか。

パラリンピックはパラプレジア+オリンピックの造語で

パラプレジアとは(脊髄損傷による)下半身不随の人を指すことばだそうです。

実質上のパラリンピックの第一回大会は1960年(ローマオリンピック同時開催)とか。

1960年オリンピックローマ大会といえば裸足の金メダルマラソンランナー、アベベ選手。

アベベ選手は翌1964年オリンピック東京大会でも金メダルを獲得している伝説のランナー。

この東京大会で、パラリンピック(当時は国際ストーク・マンデビル競技大会)が

開催されましたが人々の記憶には残っていない、そもそも知らない人も多いのでは?

それだけ時代の意識が変わって来たという事でしょうか。

1988年オリンピックソウル大会の時にパラリンピックの呼称が正式に採用されたそうです。

元々国際ストーク・マンデビル競技大会と呼ばれていたそうですが、

これは戦争で負傷したイギリスの兵士達の入院先がストーク・マンデビル病院だったところから。

そんなところから参加者は下半身不随の障害者に限られていたそうですが、

1985年、IOCがパラレル+オリンピック=パラリンピック(オリンピックと並行して開催)と

いう新解釈のもと、その他の障害者にも門戸が開かれたそうです。

そのパラリンピック、本日が開会式ですが、テレビに映し出される選手達は輝いています。

手や足がない姿は、普段見慣れていないせいで、正直一瞬ドキリとなりますが

次の瞬間、ああ、単に手がないんだ、両足がないだけなんだ、という意識になります。

恐らく今回のリオパラリンピックを通してそういう意識を持つ人が増えることでしょう。


オリンピックは「健常者」のスポーツ大会、パラリンピックは「障害者」のスポーツ大会、

この健常者と障害者、解釈のよしあしも微妙ですが、単に区別用語であって差別用語にしない、

という意識を持つこと自体が大事なんじゃないかと思います。