記事を書いておられます。
太鼓は大きく分けて、芸能に根ざす伝統系太鼓と、戦後編成された創作太鼓系とがあります。
前者はお祭りのお囃子や、祭り太鼓が代表的なもの、後者はそれらをベースにしたり、
和太鼓を近代楽器として編成し直したものが多いようです。
創作和太鼓は、伝統に縛られず自由に曲を作れたり、いろいろな要素を取り入れたり、
まだ5~60年の歴史しか無いためまだまだ発展途上と言えるでしょう。
中には西洋的なビートを取り入れたり、和太鼓を使って新しい曲が生み出されています。
私は保守的な人間だとは思っていませんが、この西洋的なるもの、
どこかに違和感を感じてしまっています。
オペラや演劇の舞台で、日本人が西欧人に扮しているような違和感。
いくら金髪の姿をしても、日本人的顔立ち・体型からは逃れられないという事実。
音楽性も同じ事が言えるのかも知れないと思う自分がいるわけです。
西洋的なビートを取り入れている曲はその殆どが音で埋め尽くされていて、
「間」がないと感じることがけっこうあります。
カンバスが色で埋め尽くされている「西洋絵画」と、紙の白地が活かされている「書」の違い?
これからは間抜けにならない音を研究してみたいなあとかちらと思ったりしています。