HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:国宝松本城太鼓祭り

国宝松本城太鼓祭り、メインステージの途中からですが堪能しました。

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ステージは17時半からでしたが、19時20分くらいに到着、

埼玉から参加のチーム演奏には十分間に合いました。

ライトアップされた国宝松本城をバックにくれなずむ舞台での演奏が進むほどに

宵の明星金星と思われる星の輝きが西に沈んで行きました。

終了は21時、参加団体の合同演奏で幕を閉じました。

トリはプロ集団「志だら」が招聘され、息のあったパワフルな演奏を披露していました。

この志だらは奥三河の団体で、私が太鼓を始めた時、花祭りに関連して舞台をみた事があります。

今はもう忘れてしまいましたが、花祭りの神事で踊られる踊りを習った記憶があります。


印象的だったのは石川県の虎之介という団体。

コンクールで優勝していたりするので以前も観ていますが改めて演奏を拝見。

いつも気にしているバチは垂直に上がっていないにもかかわらず、揃って見えます。

よくよく観察してみると、全員が同じカタチで打っており、バッチリ揃っています。

これはたゆまぬ練習の賜物と言えるでしょう。

もう一点は、伝統芸能と創作和太鼓をうまくリミックスして舞台用に仕上げてあること。

元々は虫送りの太鼓に発していると思われますが、1台の太鼓を一人ずつ打つ、

これは有名な御陣上太鼓のスタイルなんですが、

笛や鉦の音に乗って、おかめひょっとこがユーモラスに太鼓を打つ、というものになっています。

太鼓自慢が一人ずつ登場しますが、その度に会場は大盛り上がり、

演芸的な要素を巧みに取り入れています。

そうこうしているうちに、その基本フレーズを使い、全体の演奏へ、

声だけのシーンや全員がバチを打ち鳴らして踊るシーンなど

単に太鼓の演奏を超えた見応えのある舞台でした。

最近はドラムのような太鼓が流行っていますが、

日本の土臭さを感じる、それでいて洗練された太鼓の方向性はあると言うヒントをもらいました。

神楽は一日聞いていても飽きない、というのは一体どこに秘密があるのでしょう。