HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:列車

新幹線が開通して世の中便利になって行きます。

その裏で各駅普通列車がなくなって、高い特急料金を払わないとならなくなったり。

子供の頃は蒸気機関車が引っ張る特急つばめやはとが東海道線を運行しておりました。

今は電車が普通になりましたが、蒸気機関車電気機関車が引っ張る客車に乗る密かな

楽しみがあります。

それはレールの音だけが聞こえて来ること。

電車は車両によってモーターが付いていて、けっこううるさい。

それに引き換えモーターの付いていない客車は車輪が刻むレールの音がクリアに聞こえてきます。

カタンコトンという周期的な軽快な音に混じって、時折通過するポイントの

ズガダカダダンというちょっと荒れたような音、スピピピポンポンポンというような踏切、

客車を引っ張る孤独に先頭を行く機関車の叫ぶような汽笛、

そういう音達が耳を楽しませてくれます。

それともう一つ、目で見る景色の楽しみもあります。

電化されていないローカルな単線などでは、電気の架線がないためヒョロヒョロとした電柱のみ、

さえぎるものが殆どないため景色がとっても大きくて広いのです。

今ではそんな体験ができる機会が減りましたが、そんな旅もたまにはしてみたくなります。

効率では割り切れない、古き良きもの、一種の贅沢品になるやも知れません。