準備体操の後、足腰を鍛える基礎打ちを行いました。
日本太鼓協会の教本に載っている練習方法で基礎打ちのフレーズを打ちながら
太鼓を移動して行く仕様になっています。
太鼓の構えは右足を引いた姿勢が一般的ですがこの姿勢は安定性がある反面、重心移動に難があります。
太鼓を移動しながらリズミカルに打つ、というシーンにも対応できるよう両足を横に開いての構え、
この姿勢だと重心移動に無理が無く、機動性のある打ち方ができます。
同時に上拍子と下拍子、長胴と締めも同時に練習する事が可能、体を暖める事も兼ねちゃいます。
以前、御諏訪の講師にこの練習をみてもらったところ、基礎体力も鍛えながらでいい練習方法、との
評価を得ました。
ここのところ準備体操の後はこれを10~15分やるようにしています。
真剣にやると息が切れます。
公認指導員の練習の時は必ずやりますが、さすがにみんなスゴイ音を出します。
それに比べると自分たちのチーム練習は今のところまったくといっていい程音が出ていません。
大きい音で演奏するのがいかに魅力的なのかがまだ理解されていないように思います。
今回の練習はこの基礎打ち曲「歓喜」にほぼ時間を割いてしまいました。
本来はこれを1~2回やれば基礎打ち練習は完了なのですが、まだまだまともに演奏できません。
今回は下拍子も練習メニューに加えたのでけっこう混乱していました。
しかしそのお陰で上拍子の長胴だけではなく、締め、相撲、ドカン、大太鼓、鉦などの練習を
順繰りできるようになりました。
初めて接する楽器もあったりで躊躇する人もいましたが、とりあえず失敗なんぞ恐れずやってみる、
触ってみるという事を優先しています。
今までは他のパートをやる機会がなかったのですが参加人数が少ないのを逆手に取って
いろいろチャレンジして見るとやるとでは大違いを体験してもらうようにしています。
やってみなければわからない、やってみてもわからない、でもそこから始めないとはじまらない・・・。
「歓喜」にはソロパートが設けられていますが、最初の頃と比べるとかなり良くなって来ました。
まだ複雑なフレーズをやりたくなって自滅する人もいますが、それは打てる様になってから、と
申し送りをしています。自滅は自分だけに終わらず次の人が大迷惑を被りますから。
でもソロがなんとかできるようになると絶対自信がつくはずなので、もっとよくなると思っています。
既成の曲を覚えるのも必要な事ですが、自分で創るという楽しみも味わって欲しいと考えています。
それは太鼓を通じて自分を表現するものだと思うので。
自分を表現して人に認めてもらうのは最上の喜びに通じるものだと思っています。
そんな太鼓に歓びを感じてもらうのが「歓喜」の曲の本来の意味と考えております。
感覚的には半分くらいのところまで来ているように思えます。
以前はこういう新しい事をやると必ず反対の声が出ていましたが、最近はそういう事も無く
もうじき一年経つので路線の間違いはどうやらなさそうです。