シーギリヤ。
1400年前の壁画、シーギリヤレディで有名な世界遺産。
この岩山の頂上に王宮があったというから驚き。
父王ダートゥセーナ王を幽閉殺害したとされるカーシャパ王が弟の復習を畏れ、孤高の山頂に築いたとされる。
19世紀にイギリス人により発見された岩山の遺跡はカーシャパ王の意に反して今は人々を引き寄せている。
東西約800m、南北約1500mの蓮の水路と呼ばれる掘りに囲まれたシーギリヤの王宮。
当時の治水能力の高さがわかります。
中央、白い部分がシーギリヤロックと呼ばれる岩山。
左側がメインエントランス。
メインエントランス付近。
今では仏教の遺跡ともなっているので修行の僧侶の姿も見られます。
この水路にはワニがいたとか。
今は失われていますがこの水路に沿ってレンガの壁が延々と続いていたらしい。
岩山へと続く中央の道の両側には噴水の設備を持った水路、水をたたえた数々の池がありました。
王の水浴のプール跡も。
庭園に点在する岩を割って成長した木。
自然の生命力と、はるか1400年の時間を感じてしまいますが、どっこい、南国の木の成長は早いため、こうなるのにそう長い時間はかからないとか。
な~んだ・・・。
そうこうしているうち、シーギリヤロックは眼前に迫ってまいります。
どうやってあの頂上まで辿りつけるのでしょうか。
岩山の中央よりやや下の部分、オレンジ色の帯が横に走っていますが、これはミラーウォールと呼ばれる人工の壁。
漆喰の表面を磨き、卵の白身、蜂蜜、石灰を混ぜたもので磨き上げ、鏡のようになっていたそうです。
今でもその輝きの片鱗がかすかに残されています。
ミラーウォールがあるところまで、鉄骨の螺旋階段を上り詰めるとシーギリヤレディたちが待っています。
(この階段は1938年製だとか。ところどころ穴が空いていたりでかなり怖いしろもの。
あまり混みあわない早い時間帯に訪れる事をお薦めしたい気分になります。)
美女たちも書き直した形跡があったりでとても興味深い。
1400年前に描かれたものがこんなに鮮明に残っているとは驚きです。
フレスコ画の美女たちはかつては500人ほど描かれていたそうですが現在残っているのは18人。
写真のように手を伸ばせば触れるようなところに。
私は相も変わらずの作務衣スタイル。
さすがに雪駄ではなく靴ですが・・・。
一度螺旋階段を下り、ライオンテレスへ。
岩山にとりつく足元のところにはライオンの門の跡。
かつてはここにライオンの姿があったそうですが、今はその前足しか残っていません。
この中央のレンガ造りの階段から鉄骨階段を上って行きます。
当時の発掘写真を見ると、遺跡はかなり荒廃していたようで、このライオンの足も復元されたもののようです。
鉄骨階段をとにかく天空に向かって昇る、登る。。。
途中、振り返ってライオンテラスを見降ろすとこんな風景。
高いところが苦手な方は・・・。
そしてやっとこさ頂上へ。
頂上には貯水池。
雨水を貯めて水源にしたようです。
王宮は頂上にありましたが、王が居住したのは雨季で、乾期には下で暮らしていたとか。
王の昇り降りは特製のエレベーターでも設置されていたのでしょうか・・・。
王が眺めた景色を二人占め。
ワンコは我関せず・・・。
(夫婦喧嘩は犬も食わない、という神託でない事を祈ります)
それにしてもワンコはあの鉄骨階段を上り下りしているのやら。
ここシーギリヤの世界遺産でも持参した篠笛の演奏。
風がとても心地よかったです。