ラオスの仏像修復プログラムなるものがあるようです。
2009年2月と2010年2月に仏像体数の再調査を行ったところ、1,174体のうち約97体の確認が取れず、内56体が盗難被害にあっていることが判明した。その中に我々が修復したNo.56も含まれていたが、懸命な捜索の結果発見する事が出来た。」
引用元
仏像が盗まれるという被害は日本のみならず仏教国ラオスでもあるんですねえ。
そもそも仏陀は自分の死後、自分の像を造ったりしてはならないと言っていたそうです。
いわゆる偶像崇拝禁止ですね。
没後400年くらい経つとその教えは守られなくなり、遂に仏像が出現したとか。
今の世は、カネのために仏像を盗むという事も起きるようになってしまいました。
エメラルドの仏像は権力の象徴となり、国家間での争奪戦も。
釈迦が遺したもの、救われぬ人々、経済と心の貧困、富と権力、いろいろ考えさせられてしまいます。
さて、プーシーの丘、高さ150mの小高い丘の上に仏教関連の施設が点在しています。
これは北側からの登り口となります。
レンガ製の階段の両脇にはナーガ(龍)。
石像ではなくセメント製のようです。
一度、その製作現場を見てみたいものです。
基本はレンガを積み、モルタルで覆って装飾が施されています。
こちらの獅子は正真正銘の石像。
階段の途中の売店。人の姿も商品も見当たらず、何を売っているのでしょう。
頂上に近づくと途中からお化粧されている階段になりました。
1952の文字が見てとれます。
奥にある石塔は墓でしょうか。
そもそもラオスに墓地はあるのか、それすらも知識がありません。
はたまた検索してみると基本はタイと同じで、金持ちは墓を作るそうです。
花びら二片。
美しかれというものもやがて土に還ります。
同じ花びらが動物に見えます。
面白い。
そんな暇つぶしをしつつ、汗だくになりながら展望台らしきところまで登って参りました。ゼーゼー。
屋根付きの展望台は風が吹き抜けとても気持ちがよろしい。
この屋根の構造も熱抜きがありますね。
眼下にはメコン川の支流、カーンナム川の流れ。
奥まったところに仏足跡があるとの看板。
この祠の中らしいです。
鬱蒼とした緑に囲まれて何やら神秘的な雰囲気が漂います。
内部、暗くてよくわかりませんがそれらしきものがあります。
1mくらいあるけっこう大きな窪みです。
天井には金箔の文様が。
仏の足跡(アシアト)を辿るという事を示唆しているかのように思える仏足跡。
自分流の解釈は、仏のアシアトそのものをありがたがるのではなく、
あくまでも仏の教えを受け入れ理解しようとするのが大切なのではなかろうか、と。
その意味では仏像も織田信長と同様、単なる石ころに見えてしまう時も。
しかしながら人々の信仰にケチをつけるつもりは毛頭ありません。
展望台からはダラダラとした道や階段がさらに奥に続いております。
両サイドにはナーガの彫刻。
左側の黒いのは恐らく下塗りで、この上に金色の塗装がなされるものと思います。
つづく。