HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

口唱歌は文章ではない

太鼓の習得に欠かせない口唱歌
 
これは邦楽の世界では楽譜に代わるものとしてめんめんと受け継がれているもの。
 
人は文字文化を持つ事で記憶の伝承を確たるものとし、文明を築いてきた。
 
太鼓の世界も口伝を文字に変換し、それを使って曲練習する場合も多い。
 
ところがその弊害もあるわけで、口伝を文字情報として捉えてしまう傾向があるという事。
 
もともと太鼓は音を伝承するわけで、その文字を伝承するものではない。
 
ドンドコドン、と書かれた文字を口唱歌してみると文字通りドンドコドン。
 
でも実際に耳に聞こえてくる音はドンドコドンではないはず。
 
この聞こえて来る音を、仕方なく文字にしたものが口唱歌の譜なのであろう。
 
そう考えると口唱歌も音の再現を念頭に置いて謡われるべきもの。
 
太鼓は謡うように打つ、これは昨日の練習の最中に実感した事。
 
強弱の表現はもとより、抑揚や間、決め、ポーズ、本来口唱歌譜の中にあるものを
 
太鼓に伝えて音にする、口で言うのは簡単ですが、(口唱歌は)口で言うしかありません。