HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:神楽口唱歌

太鼓では口唱歌(くちしょうが)という記憶法が一般的です。

唱歌とは太鼓の節を口ずさんで覚えること。

伝統系の太鼓では譜面がないのも普通で、体験しながら曲を覚えて行くのに

この口唱歌という方法がとられます。

今、DVDから譜面を起こしていますがその表記としてはこの口唱歌の元になり

どう表記するのかで覚えやすい、覚えにくいという事になるような気がしています。

通常はドンドコドコドコとかですが、これも太鼓の音に似せる、いわば擬音の場合が多い。

お囃子などではテンツクてれつくスッテンテンとかそれ自体軽快な口唱歌

(カタカナ・ひらかなは規定はありませんがここでは節をわかりやすくするために併記)

同じ節回しでも大太鼓になるとドンドコどことこスットンドン、ドは強くトは弱く、

コは左とかある程度イメージに沿ったものとなっています。

音の高い締め太鼓ではタンタカたかたかスッタンタン、これも音を模しています。

「神楽」の譜面で、最初は①ドンドコどんどこドンドコどこどこ、と表記していましたが

これを②ドンツクどんつくドンツクどこどこ、に変えてみました。

その口唱歌をイメージしながらDVDを見てみると、不思議な事に②のドンツク・・・と

聞こえてくるようになります。

①よりも②の方がすんなり頭に入って来るようで、ニュアンスも言い得ているように思えます。

太鼓を打つ時は、この口唱歌をぶつぶつ唱えながら覚えて行きます。

唱歌ができれば太鼓は打てたも同然、それだけ口唱歌は重要です。

これは歌を唄うとき、そらで歌えればマスターしているのと同じだと思います。

うろ覚えだと決して謳うことはできません。

唱歌を反復しながらしばらくDVDを見る日々が続くようです。