商業施設と建築家
今までの経験からだけで言うと建築家がてがけた商業施設はとても使いづらい。
建築を作品として捉える事が多く、固定的なものとして作ってしまう傾向があるようだ。
美術館や図書館など公共的なものはそれでもいいとしても
商業施設は生き物と捉える必要がある。
時代によって求められるものが異なるし、流行に永遠不滅なものはない。
モノを売っていた空間が飲食施設になり、映画館が遊技場になったりする。
階をぶち抜いてエスカレーター、エレベーターや階段がつく事も。
そういう変化に耐えうる柔軟な建築の考え方が商業施設には必要なのである。
以前こんな例があった。
建築的には梁がないという意欲的な試みではあるけれど、
どうにでもなるいい加減な(?)建築が商業施設には歓迎される、と言えるのではないだろうか。