人間の思考は既成概念にじゃまされる場合が実に多いです。
私はデザインをやっている仕事柄、この既成概念に囚われる事が一番の障害になるわけで、可能な限り自由な発想を心がけるようにしています。
一方から見るのではなく横から上から下から、360°眺め回してみる。
外側からだけではなく、時には内側から。
いいと思う考えをあえて捨ててみることも。
先日太鼓の配置換えの考察をしていた時のこと。
なぜか和太鼓の配置配列は左右対称形のところが多いような気がします。
その場合は全員で同じフレーズを打つ場合が多いような。
我々も基本的には左右対称の配置です。
二手に分かれて打つのも右と左で交互に打つ。
リズム系は後ろに配されます。
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その時に太鼓は対称形にこだわる必要はないのでは!、というアイディアが浮かんだのです。
二手に分かれて打つのも左右ではなく前後もありだし、ソロパートを強調するには非対称の方が理にかなっていたり、今までのもやもやが一気に解決したような。
この考えのヒントになっているのが甲府で見た天野太鼓。
しんしんさんとこの家元です。
太鼓の音を単音ではなく複層的に捉える、前にも書きましたが、目をつぶっても聞ける太鼓。
来年の春には、こういう構成の太鼓を披露できればと夢想しております。