HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:御諏訪太鼓講習会その3

飛龍三段返し

御諏訪の曲の中でも名曲です。

あちこちの団体が演奏曲目にあげていることからもそれがわかります。

信濃の国は一宮諏訪大社太神楽 無形文化財諏訪太鼓 神賑わい 飛龍三段返し>

の口上で始まります。

ドラと大太鼓のかけあい、ジャジャ~ン1 2 3 4 ズドン 1 2 3 4ジャジャ~ン・・・という間のとりかた、キモの部分であります。

ドラの撥は頭上で回したり、ドラの音を鎮めるのにドラに当てながら回したり、視覚的な効果や実際の音出しにいろいろな工夫が秘められております。
このドラバチの重いこと!
ドラは重さで打つという事がよくわかります。

相撲太鼓の配置は練習当日は違っていたようで左に尺二右に尺一が基本。
(演奏会のビデオを見るとそれが正解のようです。)

ドカンと呼ばれるリズム楽器も教わりました。
これは直接習わなかったので、後で習った人に教えてもらおっと。

掛け合い時に笛も吹いたのですが、CDから耳コピーの独学のものにもかかわらず、小口さんからはOKが出ました。笛の楽譜とか無いものですから、曲のCDを繰り返し繰り返し100回以上聴いて耳コピーした甲斐があったというものです。
おっと甲斐の国ではなく信濃の国か・・・。

本曲の打ち方もいろいろ勉強になりました。
大事だと思ったのは形そのものではなく、なぜその形になったのかの根拠を学ぶこと。
お茶の作法一つ一つに意味があるように、意味を理解しないで形だけまねてもそれは本質の伝承にはならないと思いました。

同じ動きでも大きく見せる工夫や、狭い場所でも問題なくバチが振り回せる工夫。
つま先を立てたり沈み込んだり後足を引いたり・・・。
なぜそうなのか、そこには必然的なその理由(わけ)が横たわっております。
直接指導はそのわけがリアルタイムで確認できます。

そして曲の終わりの納め方。
今まで我々がやっていたのとはまったく違っていました。
皆で息を合わせるのは難しそうな終わり方なんですが、練習で克服するしかないでしょう。

先生がやっているからといって、一挙いっとうそくを金科玉条のごとく意味を理解しないでスタイルだけ模倣するのはどうも性に合いません。
個人的な癖や体の違いもそれぞれあると思います。
形も大切ですが、それ以上に心を学びたいと思いました。

さて、飛龍三段返しの後は、勇み駒とんばね。

これは先の勇み駒の曲に振りがついたもので、両側に斜めに置いた二台の太鼓を二人で打つものです。
動きがあって楽しい曲です。

つづく。