その昔、あんぱんで有名なキムラヤがフランスのパリに進出をはかったけれど
あんこのえぐみが受け入れられず思いのほかヒットにつながらなかったそうな。
今でこそ寿司の海苔は国際化を果たしましたが、昔は黒い紙のような不気味なものに食わず嫌いが多数派、寿司そのものも魚を生で食らう野蛮な食べ物として扱われていたもよう。
卵を生で食べる習慣のない欧米各国では、すき焼きの生卵も奇異な目で見られていたようです。
日本は国土が狭く、地産地消で生ものも流通しやすかったという背景もあって、生食文化が発展したように思います。
和食が世界遺産に登録され、生魚のうまさが世界に知れた結果、世界的な魚の争奪戦が勃発しています。
世界の食の好みが変化したといっていいでしょう。
そういえばあんパンも今ではフランスアンパンなるものが日本で発明されたそうです。
外国から流入した食に工夫を凝らし、新しい日本食を発明する日本の食文化、
日本人は病的な美食の求道者なのかも知れません。