指導しているチームが出演した演奏会の動画をyoutubeで観る機会がありました。
全体的には練習の成果が見て取れるなかなかいい演奏という印象を受けました。
ところが横打の曲で一人が止まってしまい、その後ボロボロに。
先回の練習では難なく打てていたから本番の緊張からやっちまった・・・という感じでしょうか。
本人はいたって自信を無くしてしまっているようで後ろ向きの発言をしておりました。
練習が終わってからその人が、悪いところは直接指導してくださいと言ってきました。という事はやる気がある証拠です。本人のやる気は宝です。
我々のチームも高齢者の太鼓なので、ひっちゃきに打つ太鼓はもはや目指していません。というか目指せません。
自分たちが太鼓を楽しそうに打つ姿を楽しんで見てもらえれば、という気持ちでやる事にしています。
気合入れるけれど肩のチカラは抜いて、リズムを愉しむ。
この指導チームもそういう目標を設定して欲しいと思っています。
一応リーダー格の人がいますが、その人が目指している所はどうもカッコイイ太鼓ではないかと感じられるところがあります。
そうなると気持ちが張り詰めて、失敗は許されないという雰囲気になっていきます。
中にはそういう演奏もあってよいと思うのですが、私は七福神のような演奏がよいのではと考えています。
笑う門には福が来る、というやつです。
失敗しても満面の笑顔で打ち続ける、くらいのふてぶてしさが欲しい。
これは老人の特権ではないかと・・・。
幼児の太鼓は打てなくなって半べそをかいても(親以外は)「かっわいい!」と大人たちは笑顔になります。
高齢者も真に楽しんでいれば間違いも帳消しにしてもらえるのではないかと。
幸いにもこの人の笑顔で打つ太鼓は魅力的なんです。
テンポをとるタイミングが後ろにずれる傾向はありますがテンポがとれていないのはその人だけではありません。
テンポをとる基礎をもっと鍛えて行かないと演奏として完成しないと踏んでいます。
もうひとつの課題はカタチを揃える事。
その一つとして「挙げたバチは垂直を保つ」、という事をしつこく言っています。
それができれば見た目の統一感がとれ、ワンランクもツーランクもレベルアップする事は間違いないでしょう。
まずはチームでどこを目指すのか目指したいのか、チーム内で話し合って欲しいです。
目指す方向性を決めるのニャ!?