月に一回の埼玉のチーム指導に行ってまいりました。
今回のテーマは「曲を覚える」でした。
7月にお披露目する「歓喜」を使った基礎打ちをやりました。
歓喜のパート1を打ってもらい、状況を確認します。
曲を完全に覚えていない人の確認を兼ねてちょっと荒治療を。
その方法は歓喜のワンフレーズ毎に回し打ちをやるというもの。
一定のテンポをキープする練習にもなります。
打つ時は一人のため、音の大小や質、スタイルがはっきり認識されちゃいます。
曲を完全にものにしていないと、次何だっけ?とプレッシャーを感じながら順番を待つことになります。
実際に回数などが違っていたりします。
曲を覚えていないと本当に太鼓を楽しむ事ができない事、
曲は覚悟を決めて本気で覚える事、
人に頼らず自分一人で打てるようになる事、
知り合いに舞台をやっている人がいて、彼が言うには
記憶力が衰えているはずの高齢の俳優が、セリフ回しを覚えるのにコツはなくて
ひたすら繰り返し覚えるしかない事、
などを伝えました。
打ち方の確認や、曲を表現するのは曲を完全に覚えた次の段階でできる事なので
今はひたすら曲を覚えてください、と。
人が打っている時も他人事ではなく、きちんと参加する事を伝えました。
合同で曲を練習していると打てなくても人に頼ってその結果打てているつもりになっちゃいます。
そのために一人で打ってみるシーンは必要になります。
打てなくてもそれは問題なく、自分がどこが打てていないかを自覚し、それを克服する事が大事、
打てていない事自体は気にせず、打てるようになれば済む話なんです。
この回し練習を3回ほどやり、最後は皆さんの目つきが真剣になった事は収穫です。
まだまだ力で打っている人もいるため、細かいフレーズ、8分を手首で打つ練習をしました。
肘から先を動かすと長持ちしません。
手首で打つ事を理解するために、肘をわき腹に固定し、手首の元、
脈をとるところを腰骨の出っ張りにつけてやってもらいました。
窮屈な格好になりますがこうすると手首で打つことしかできません。
太鼓からの跳ね返りを感じながら打って見ます。
これで手首を使って打つ事を理解してもらいました。
次にこの打ち方でトコトコを5分間続けました。
長く続けることで力が抜けてくることも体感できる練習方法の一つです。
後半は発表会の曲練がメインとなりました。
立つタイミングを合わせる事、手を上げるカタチを揃えること、
大きい音と小さい音の差を際立たせる事(大きい音ばかりだと客が飽きる)、
「夏祭り」と言う曲ではお祭りらしく賑やかに打つこと、などをアドバイスしました。
まだまだ打ち方に未消化の部分がありますが、それはおいおい打ち込み練習をして行く予定です。