昔の言葉遣いではぜんぜんいい、というのは間違った使い方でした。
ぜんぜん~ない、と否定形とセットで使われるのが常、ぜんぜん面白くナイ、とか、ぜんぜん明るくナイ、といった具合であります。
ところが最近は、ぜんぜん許される、とかぜんぜんオモシロイとか平気で使われます。
言葉は生き物、使われ方も変わって行くものかと。
もうひとつ、これはどうかなという誤用、みみざわりがいい、という使い方。
これは耳障りと文字で書けばその間違いは明白なんですが、みみざわりという語感から耳に心地よく触る、というニュアンスで受け取るとみみざわりがいい、と使いたくなってしまいます。
これは手触りがいいとか、舌触りがなめらか、とか肌触りがいい、という使い方の延長線上にあるのかと。
耳で聞く感触がいいというニュアンスを耳触りがいいと表現してしまっています。
同類で間違いようがないのが目障りということば。
目で触る事はあり得ないので目ざわりがいいとは誤用しません。
さて、みみざわりがいい、という言葉の行く末はいかが???
みみざわりがいいはぜんぜんいいとなるか???