HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓の曲についての要素6・ニュアンス

先の記事で下拍子をテンテケテッケッと表記しました。

テンテケテッケではなくテンテケテッケッ。

最後をケッとしているのは自分なりに理由があり、

唱歌譜はなるべく音に忠実であるべしと考えているからなんです。

 

オタマジャクシ譜で表記すると

♩♪♪♩♩

テンテケテッケと表すのが普通ですが

テンテケテンケンでもテッテケテッケッでも間違いではありません。

この両者、音に出してみると聞き分けるのは困難です。

 

イメージはテンテケテンケンの方は全体的に穏やか、これに対して

テッテケテッケッは歯切れがよい。

要は打ち手の気持ちの持ちよう、表現したい音によって表記が違ってきます。

 

またテッケではなくテッケッとするのはッの間(ま)がちゃんとあるから。

練習をする時にはテンテケテッケでやりがちですが、ケッとしてそこにある時間経過をきちんと認識すべきと思います。

その意味ではテンテケテンケンの方が間がとりやすいかと。

 

太鼓の音は点なので、極端に言えばドンもドーーンもドも同じで、打ち分ける事はほぼ不可能です。(ドは皮を押さえちゃうという方法はありますが)

 

テンテケテッケッもテッテケテッケッもテッテケテンケンもテッテケテッケンもテンテケテンケッも聞こえて来る音は恐らくみな同じ、目をつぶっていると聞き分けられないと思います。

しかし、太鼓は演奏するもの、演じて奏でるもの、この演じる=目に見える要素がとても大きいと思います。

 

すなわち打ち手がどんな音を伝えたいかで打ち姿が決まり、上記の5種類も見た目で音を打ち分ける事が可能となります。

伝えたい音のニュアンスが口唱歌譜で表記できます。

音のニュアンス、演奏する時に大事だと思います。