先日の神社演奏で、チャッパや鉦、拍子木など鳴り物を先頭に入場する演出を行いました。
その後の練習で、チャッパの鳴らし方は?という質問が出たので私が講習会で習った方法を伝えました。
すると一人が、私が習ったのと違う!といい、それを実演して見せました。
しかしながらチャッパの正しい奏法などはなく、これが正解という事はありません。
その辺はよく説明をして、自分なりに鳴らし方を研究工夫すればよい事を伝えました。
自分が習ったのが正解、と思いたがるのは普通ですが、そうではない事を認識する方が大切です。
最近、ワークショップ用に1〜10までの数字を各国の言葉で言えるように学習し始めました。
日本語で1234=イチ、ニイ、サン、シイ、これはもちろん正しい。
じゃあ、英語でワン、ツー、スリー、フォー、も正しい。
フランス語でアン、ドゥー、トゥロア、キャートル、も正しい。
1234は言い方は色々あるけれど、どれも正しい。
チャッパの鳴らし方もこれが絶対正しい、という事はありません。
太鼓も同じで多様性がある事を認めないと井の中の蛙状態になってしまいます。
チームの中では、打ち方の決め事はしておいた方が良いのですがそれもローカルルールで
世界共通言語にはなり得ません。
元祖、とか本家とか、世の中には正統を名乗りたがる傾向がありますが、
それにはたいして意味がないと思います。
ま、それに元祖だからスゴイ!という事も一概には言えず、
食べ物に関しても元祖だからと絶対うまいとも限りません。
考え出したのは確かに元祖ですが、それを伝えるために創意工夫を続けないと生き残れない。
チャッパの奏法も基本はあるけれど後は創意工夫だと思います。
どれも正しい。