HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:チーム指導

埼玉の太鼓チーム指導、一ヶ月ぶりとなります。

こちらのチームは月に一回の指導という事で契約させていただいてます。

みなさん60歳以上のチームで、公民館の音楽室にそれぞれ太鼓を持ち寄り、

イベントも積極的にこなしているやる気満々チームです。

元々は平日の午後に基礎から見て欲しいという要望が太鼓協会にあり、

引き受けさせていただいたという経緯があります。

ボランティアではなく、プロとしての活動のためそれなりの覚悟と努力は必要になり、

こちらもとても勉強になります。

指導員の講習では、「指導するには」が一つの大きなテーマであり、単に太鼓がうまく叩ける、

だけでは足りません。

今は一般向けの太鼓教本が販売されていますが、その教本の指導要綱までは完備していません。

指導員が教本を使って指導するなら、その内容も均一化する必要があると思う訳です。

そんな事を念頭にしながら、今のチームの指導にあたっています。

と言いながら教本には載っていない「歓喜」を軸に基礎打ちをやっています。

その方が曲を通して基礎を学ぶという系統だった情報収集ができるためそうさせてもらっています。

歓喜は前半戦まではなんとか辿り着きましたが、曲として完全に覚えていないため通しでやると

つまずくところがあります。

ABに分かれて、AドコBドコを連続して打つところがどうしても遅れ気味に。

二手に分かれて音を交互に打つというのは他の曲でもよくあるパターンで

このチームの演奏曲である「山呼」にも全く同じフレーズがあり、これはできています。

ところがそこだけを取り出してやってみるとギクシャクしちゃいます。

これは曲として一連の流れで打てているけれど、音の受け渡しという事を意識していないから

つまづいちゃうのではと。

これを意識してもらうため、ドコを一人ずつ回してもらう練習をしました。

やはりどうしても遅れます。

これを解消するためにはドコドコドコドコを一人で打てること(これはできる)、

そのドコドコドコドコのどこかを自分が打つ、つまりドコドコドコドコは常に心で打っていること、

そうしておいて自分の番が来たらドコを打つようにすれば繋がって行く事を説明しました。

それでも遅れ美味になる人がいます。これは音の捉え方のクセで、

自分でそのクセを認識した上で練習量によって修正するしかありません。

今思いついたのですが、ドコドコドコドコを口で言いながら、

①ドコ②ドコ③ドコ④ドコの①②③④の順で打つのが練習になるかも知れません。

ドコどこどこどこどこドコどこどこどこどこドコどこどこどこどこドコ
(カタカナは打つ、ひらがなは口で)

これは次回試してみようと思います。

こんな事で実践と理論の往復をしながら指導方法の研究をしている次第です。