HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

この世:銃刀法

アメリカの高校での銃乱射事件をきっかけに、

高校生たちが銃規制の運動を展開したことが報道されています。

若い力、考え方が真っ当な政治に変革していくというパワーを感じさせるニュースです。


個人の武装の自由を規定した憲法修正第二条を盾に、

全米ライフル協会は銃規制に猛反発しているけれど

高校生たちは、全米ライフル協会(NRA)は要らない、と主張しています。

NRAは政治的にロビー活動を展開している圧力団体で、

時の大統領に少なからず影響力を持つとされています。


そもそもアメリカは、新大陸発見と称して入植し建国された国で、

先住民を駆逐しながら発展した歴史が。

いわゆる西部開拓で、西部劇に描かれる「悪いインディアン」が登場するあれである。

アパッチ族コマンチ族が白人を襲うのは、侵略者に対する当然の行為で、

自分たちの自由を守るために武力に勝る白人たちに勇敢に戦いを挑んだものであリましょう。


そういう歴史を背景に、銃で武装する権利を放棄したがらないアメリカ人がいるんでしょうな。

銃には銃で対抗するという単純で明快な言い分を憲法で保障しているのです。


これに対し、日本は厳しく武器の携帯を規制しています。

いわゆる銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)。

元々は、戦勝国アメリカ主導による武装解除の目的があったようだが、

歴史はもっと遡り、明治政府による廃刀令、もっともっと遡れば秀吉の刀狩りに通じます。


日本の時の権力者は、政治を安定化させるために、その都度武器を回収する事をしてきました。

反政府勢力の武装蜂起を未然に防ぐという努力をしたのだと思われます。

これには権力体制を守るという事と裏腹に、平和を維持するという効果があった。


特に、明治政府の廃刀令は、好戦的な武士の魂である刀を捨てさせたという功績があり

今のアメリカのNRAの解体と同じことをやったように思います。


その後、軍部のクーデター(226事件)や浅間山荘事件などがありましたが、

アメリカのような銃乱射による無差別大量殺戮事件は起きていません。


治安という意味で、世界的にも日本は優秀であると思うし

基本的に、夜中に女性の一人歩きができる国は珍しい。


海に囲まれて国境を接していない島国という特殊事情はあるにせよ、

日本の平和主義は世界に誇れる精神であると思います。

その強みをもっと世界平和に使うべきかと。

アメリカの大統領とゴルフをする日本の首相、もっとアイデンティティを発揮しておくれでないかい。


拉致問題など人頼みではなく、当事者の政府としてなんとかしなはれ。