欧米への憧れが強かった頃、たとえば住宅。
日本の住宅は土と紙と木でできている粗野なつくりと文化水準が低いとみなされていたような。
それに比べてヨーロッパの建築は石造りで、スゴイだろという風潮・・・。
食生活もしかり。
日本人は魚を生で食べるような野蛮な食生活で、黒い紙のような海苔というものを食べる。
また、異臭を放つ味噌汁はいただけない。
米を主食とする不健全な食生活、そのために体躯は貧相である。
戦争に負けたことも手伝って、自信が持てない日本人像があったような気もします。
ところが現代、日本の食文化は世界遺産に登録され、健康食としてもてはやされています。
野蛮だと言っていたSASHIMIは世界的にブームとなり、
海苔や味噌汁も世界食の仲間入り。
土と紙と木でできている住宅はシックハウスには無縁な健康住宅、
高温多湿な日本では窓の小さな石造りの家は地獄と化します。
日本の文化の広さ深さが世界の憧れになっている感があります。
変われば変わるもんですねえ。