埼玉での鬼太鼓座のイベント出演が終わり、その足で東京の荻窪のライブ会場へ。
兄が参加している「ワイナ・マユ」という南米のフォルクローレ、
ゲストのクラシックギターとオカリナのデュオの年末ライブがありました。
開演にはぎりぎりセーフ、まずはペルーやボリビアの音楽を楽しみました。
ギターやチャランゴの弦楽器は、スペインによって持ち込まれた楽器だそうで
チャランゴという小さな弦楽器はアルマジロという動物の甲羅が使われているそうです。
スペインが来る前は打楽器と笛のみの構成の曲だったようで
まさに南米のフォークソングといった趣がありました。
第一部はワイナ・マユの演奏、(ワイナ・マユというのは若い川という意味だそうです。)
第二部はプロのクラシックギターのスペインの曲のメドレー、
それとオカリナの演奏。
オカリナのライブは初めて。
普通オカリナは陶器製で、1オクターブくらいの音しか出ませんが、
使われたのは磁器製のもので一個のオカリナから三オクターブ出せるというものでした。
吹き口は三つ、指穴も三列あって、三つのオカリナを一個にまとめて焼き上げた楽器、
白磁に呉須(青)の模様が美しい。
第三部はふたたびワイナ・マユの演奏、
サンポーニャという葦でできた楽器は三列並んだ管に息を吹入れて演奏します。
う~ん、吹くばっかりなので頭クラクラしないのかなあ。
ケーナという縦笛は尺八にも似た音色です。
どれも、風の音を彷彿とさせるザラツキ感があり素朴な響きの中に哀愁が漂います。
この音を聴いていると、地上の争いや殺し合いなどを何で繰り返しているんだろうか、
という素朴な疑問が湧いて来ます。
南米の乾いた高原で育まれたフォルクローレ、
日本の民謡や田植え唄に共通する平和な日常を歌ったものが多いようです。
ワイナ・マユは来年12月23日に同じ場所でのライブが決まっており、
メンバーも高齢化のため一応一区切りする予定だとか。
30人ほどの来客もその殆どが高齢者でした。
今年は日程があわず実現しませんでしたが、来年のマンションのクリスマス音楽会には
出演してもらいたいと思っています。
平和な音を響かせてもらいたいものです。