HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

タンカ:都議会

 大山が 鳴動したる 都議会で 黒い頭の 鼠一匹 

東京都議会にて小池都知事への一般質問が始まりました。

小池新知事になり、東京五輪の施設・会場をどうしたものか、という事が見直されましたが

その結果、従来通りの計画で実行される見込みが強まりました。

記者会見で、小池氏に「大山鳴動して鼠一匹」ではなかったのか、の質問に対し

小池氏は気色ばんで「それは失礼じゃないですか?」と反論。

大山鳴動して・・・は大騒ぎの割には結果が得られなかったという意味で使われるので

小池氏もむっとしたのかも知れません。

「大きな黒い頭の鼠がたくさんいる事がわかったじゃないですか」とも。

確かに、今回の見直しで予算が2000億円削る事ができたのは大きいと思いますね~。

2000億円ですよ、2000円じゃないですから。

これって黒い頭の鼠が2000億円儲け損なったという事になるんでしょうか・・・。

ところで、この大山鳴動して鼠一匹、語源辞典で調べてみると意外な結果が。

大山鳴動鼠一匹
山が大きな音を響かせて揺れ動き、
とんでもない事でも起きるのかと思っていると、
小さな鼠が一匹ちょろりと出てきただけだった、という意味だそうで。

これって古代中国漢詩からの出典と思いきや、
なんと古代ローマの詩人ホラティウスの詩が原典なんだとか。

山々が産気づいて滑稽な鼠が一匹産まれる。
Parturiunt montes, nascitur ridiculus mus.

原文はラテン語ですが、
montesは山、musは鼠という事が推測できます。
正確な発音はわかりませんが、詩として韻を踏んでいることもわかります。

小池都知事の手腕が問われていますが
まあ、質問した記者もどういう答えを期待して質問したのか、
予算削減を考慮しない愚問だったのかはわかりませんが
これが舛添都知事続投だったらどうなっていた事でしょう。

湯河原の別荘通いに公用車を使い、
動く知事室と平然とうそぶくエライ人の元で
甘い汁を吸う輩がねずみ算式に増えていたのではないでしょうか。

気をつけないと窮鼠猫を噛む、で
鵜の目鷹の目で小池さんのスキャンダルを暴こうとする連中もいるのかも。

 議会にて 黒い頭の 鼠とは 一体誰かと 気色ばむ都議 

子供の喧嘩じゃあるまいし、そんな事よりもっと重要な審議があるのでは?