HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

川柳:戒名

 死してなお 階級のある 世界かな 


日本では死後、戒名をつけるのが一般的です。

無宗教といいながら生まれた時は神社にお宮参り、生きている時はクリスマスを祝い、

死んだ時は仏式で葬儀、というパターンが多いのではないでしょうか。

クリスチャンの葬儀もありますが、一般にはあまり馴染みがありません。

カトリックではクリスチャンになる時、いわゆる洗礼ですがその時に洗礼名を授かるそうです。

仏教の戒名も実は同じ事で、仏門に入る時、仏に帰依する時に授けられるのが戒名。

仏になる時にその証としての戒名、仏になる=成仏=死亡、

という事で今では死後に戒名を授かるのが一般的になりました。

その戒名にも階級があるそうで、「信士・信女(しんし、しんにょ)」が一般的。

その上には「居士・大姉(こじ、たいし)」さらに「院居士・院大姉(いんこじ、いんたいし)」

また各宗派で異なった戒名があるそうです。

戒名とは言わず、法名法号という名称を使う宗派も。

戒名を授かる時は戒名料をお坊さんに支払いますが、2万円くらいが最低料金、

30万円程度、50万円程度、100万円程度が一般的な相場のようです。

死後の世界は平等、とか言っておきながら墓に刻まれる戒名で格差が存在?

日本ではそんなに宗教色が強烈に日常には反映しないので、

出家したからといって生きている時に「欲得院生前出家居士」のように戒名は使いませんね。

ま、戒名料は日本の慣習であり、坊さんの収入源ですからあまりとやかくは言いますまい。

でも正直なんかしっくり来ません。


 極楽も 地獄の沙汰も 金次第  


戒名料に数十万円払うのならその分ラオスの子供達に本を送りたいと思います。

自分が死んでもお金は生きた使い方をしたいもの、ま、戒名はいりません、

仏教の師はいないし、自分でも成仏できそうもありませんから。