歓喜横打ちバージョンの譜面を作ってみました。
この原型となる伏せ打ちバージョンが、八丈太鼓風の横打でもできそうな事がわかり
この一ヶ月あまり研究実践をしてみています。
歓喜は元々、基礎打ちのルーチーン化ができないかとの思いから手がけてみたもの、
毎回バラバラに行っていた基礎打ちの抑えどころを誰がやっても効率よくむらなくできる、
そして基礎力をアップしながら最終的に曲に仕上がるという欲張りなものです。
今回の横打バージョンは、横打の基本を行いながらどちらかというと
曲仕立てを意識した構成にしてみました。
というのも、歓喜伏せ打ちバージョンが、曲として物足りない、との声があったためです。
でも、個人的には曲を作るのが目的ではなく、あくまでも練習になる曲であること、
そこだけは譲れないところです。
横打譜面の作り方もいろいろ試行錯誤しましたが、
直感的に打てると思われる従来の縦書き譜面を採用しました。
太鼓で重要と思われる口唱歌と右左、強弱などを盛り込んだつもりです。
通常はオタマジャクシで書かれる譜面が一般的ですが
太鼓を打つイメージを描きながら眺める譜面としては気に入ってます。
この譜面のヒントは青森のねぷた囃子の縦書きのものからいただきました。
オタマジャクシ譜面より数段わかりやすい、
実際に太鼓の音を聴きながらそれを頭と手でなぞるにはこれ以上のものはないと。
林英哲氏のようにオーケストラと共演しないのであれば
けっこういい加減な譜面でもオッケーではないかと思います。
オタマジャクシに慣れた人には面喰らうかも知れませんが
太鼓入門者にはわかりやすい、との評価も受けてます。
実はこの譜面、八丈太鼓のような横打には90度右に回転して眺めると
実際に打つイメージに近くなるように思っています。
たぶん頭のつくりが元来アナログ的なんだと思います。
伏せ打ちバージョンとはぴったり一致しない部分はありますが
横打練習にはこれでいけるのではないかと考えています。
以前、横打バージョンを試しに練習した時、伏せ打ちとは違う見栄えのする太鼓、
という印象を持ちました。
打って楽しい、観て楽しい、参加して楽しい太鼓になればと思っています。
それゆえ、曲の名前も「歓喜」にしています。