太鼓の「わ」は「わかっちゃいるけど」です。
理論と実践、頭ではわかっているけれど体が動かない、よくある話です。
まずは頭でわかること、団体で演奏する組太鼓はまず曲を覚えないと話になりません。
子供はいとも簡単に覚えてしまいますが、大人になるに従って覚える速さと忘れる速さの
せめぎ合いになったりします(笑)。
なんとかして曲を覚えても、その段階で半分、後の半分は曲を実際に打てるかどうかです。
フレーズは覚えたけれどその通り手が動かない。
複雑なフレーズほどその傾向は強まります。
できない自分に「わかっちゃいるけど」と焦りがつのります。
しかし、太鼓はしつこく反復練習しかないので、気長に手に覚えてもらうしかありません。
特に中高年の太鼓はものにするのにけっこう時間を要します。
若い人でも太鼓が本当にわかってくるのには2年くらいはかかります。
わかってくる、というのはわからない所がわかって来るという意味。
それを踏まえると、本人も周囲も「わかっちゃいるけど」時間がかかる、
という事を理解して取り組む必要があると思います。
あきらめない、くさらない、ためらわない、そんな気持ちで太鼓に向かうのがよろしいかと思います。
「わかっちゃいるけど」をわかってあげる事も大事です。