左打ちの強化とクレッシェンド。
右強打を4拍、クレッシェンド4拍、左強打を4拍、クレッシェンド4拍、の繰り返し。
長くやっていると馴れていない人はしどろもどろに。
恐らく自分が何拍目を打っているのか迷子になっているのだろうと思います。
自然に数を数えるクセを日頃からつける事、そのうち無意識に数を数えるようになる事、
そうしているうちに感覚で何拍打ったかがわかるようになる事を伝えました。
そして本日のハイライト、音が見えるという話題に。
例えば自分たちが耳の聞こえない人の前で太鼓の演奏をやると仮定します。
振動や風圧で太鼓の音を感じてもらえるかも知れません。
でも、大きく振り上げて本気で打ち込む時は大きな音、
神経を集中してバチを小さく動かす時は小さな音、
右手を大きく振る時は右が大きな音、左手を大きく振る時は左が大きな音、
体を小さくしているところからだんだん大きくなって行くとクレッシェンド、
そうする事でたとえ音が出ていなくても音の大きさを表現できます。
自分が伝えたい音を目でも見えるように「意識する」事がいい太鼓を打つ秘訣かも知れません。
その辺を意識するのとしないのとでは観客に届く感動にえらい差が出るものと。
一人ひとりが何か表現しようと一生懸命に打てば、それは必ず相手にも仲間にも届くはず。
そのための基礎打ちをやっているので、気持ちを込めて打つ練習をしましょう、と。
まだまだ曲を覚える事に必死の人もいますがそれはそれとして、表現する、という事に気を回せる人は
自問自答してもらえるといい太鼓になると思います。