ワークショップでもお世話になっている柳川氏の属する三宝会の太鼓演奏を観てまいりました。
会場は大久保の淀橋教会の地下ホール。
この界隈は日本でも有数な外国人街となっており、
お店も当然のようにハングル文字や中国語表記が目立ちます。
そういう異国情緒漂う街で教会と和太鼓というこれまたミスマッチなイベントでありました。
三宝会の演者は四人、アンコールを入れて全部で12曲を打ち尽くしました。
まずは岩手に伝わる鬼剣舞を狐の面をつけて踊る狐の舞い。
会場は教会のため残響が長く、大太鼓の音が響き過ぎ、笛の音が聞きづらかった・・・。
環境によっては太鼓の音を絞るという事も必要なのかも知れません。
島太鼓(八丈)、水口囃子、ぶちあわせ、屋台囃子(テレテッケの地打ちバージョン)、三宅、
と日本の伝統曲を主体にした太鼓。
こういう形で日本の伝統が受け継がれていく姿はとても評価できるものであると思う。
また、創作曲においても相撲をテーマにしたつっぱりという曲は太鼓を使ったユニークな
紙相撲の前座の太鼓が挿入されておりとても面白い。
童夢、爆愛というオリジナル曲は迫力ある太鼓であるが、残念ながらよくある創作曲の部類となってしまう。
何か、太鼓ならではの、もしくは太鼓だけではないインパクト、味付けが欲しいと感じてしまった。
膨大に生み出される歌謡曲の中で、ヒットするのはどこか心に引っ掛かるものがある曲であるように思う。
巷にあふれる太鼓の創作曲も同じではなかろうか。
最後のアンコール、銚子囃子はとても短いバチで太鼓を打つスタイル。
これは初めて観ました。
世の中にはほんとにいろいろな太鼓があるものですね~。
三宝会の演奏は最近見た太鼓ではまた観てみたいという気を起こさせてくれる魅力がありました。
最後にチケットを。
今回の演奏会のテーマは和太鼓大相撲秋場所。
こういうアイディア、楽しい!