HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

笛:盤渉調音取

イメージ 1

昨日の龍笛の稽古。

盤渉調(ばんしきちょう)の曲になりました。

盤渉調はイ長調で、私どもがやっている平安朝雅楽では秋の曲調となります。

近代雅楽では秋の調は平調(ひょうじょう)となっています。



曲に続いて盤渉調の音取(ねとり)をやりました。

音取というのはそれぞれの調の短い主題曲のようなもの。

短い中にも要素がたくさんあって、感情豊かに吹くにはとても難しい。

セメ(高音)で入り、フクラ(中低音)で終わりますが、

セメの評価はいただいたものの、フクラは0点をいただきました。

入るタイミング、低い音から入る、それも荒び(すさび)をきかせて・・・。

すさびはきれいな音ではなく、荒々しい風の音。

尺八でよく耳にするあれです。



師匠は感情豊かに笛を奏でるのもなかなか難しいけれど、

その前に職人でありたい、とおっしゃってました。

音の職人。

職人の技術に裏打ちされた芸術家を名人というのでしょうね。

まだまだまだまだ迷人のままであります。