龍笛を始めて2年半になろうとしている。
最近やっと曲のニュアンスを表現できるようになってきたような気がする。
小さく入って、音を出し終える時にもすっと抜く。
始めた頃は音を出そうととにかく力が入る。
吹き込まないと音が出ないのではという恐怖感。
龍笛はゆっくり吹く事が多いので息遣いがとても大切に思う。
一音の中に、いろいろな要素が入っている。
低く入る、指をスライドさせる、指を回す、指を当てて引き込む、指を傾ける、
指をあけていく、指で擦る、息を引く、息を押す・・・。
これらを組み合わせて、単音にはない世界を創りだします。
終わりの音をすっと抜いて行くのができると、格段にきれいに聴こえる。
筆で字を書いて、最後すっと抜く感じ。
「あ」や「し」「う」「け」「す」の文字や「人」の文字を書く感じに似ています。
音に余韻が残り、そのぶん音のひろがりが出る感じがする。
師匠の笛を聴いていると一本調子ではなく、息の流れが実に巧みに連なっておるとですよ。
修練、修練。
飲み過ぎてしゅうれん(終電)で帰れん・・・。(ろれつがまわってない・・・)
ちなみにこのろれつ、呂律と書き、長調、短調を意味します。
ろれつが回らないは、調がうまく切り替えられない、からきているわけです。
実は雅楽用語であったわけですね♪