笛は不思議な楽器。
同じ笛でもまず同じ音を出すのが難しい。
ましてや笛自体がそれぞれ個性的で同じ音色ではない。
これに異なった吹き手が組み合わさると、音は天文学的数字になる。
ま、それは個性という事でいいように解釈しましょ。
演奏のよしあしって何だろう?
以前、笛のソロ演奏を聞く機会があった。
テクニック的には申し分ない。
・・・
だけど、また聞きたいという欲求が生まれて来ない。
うまい演奏は感心はするけど感動しない。
いい演奏は無条件にココロに響く。
また聞きたくなる。
その笛の音に恋するような気持ち・・・。
きっと奏者は笛の音を愛しているに違いない。
それが伝わって来るのかな。
そんな音を出せるよう、心を磨こう。
笛のテクニックは気持ちを表すために磨く。
いくら曲がうまく吹けても気持ちが伝わらない音は出したくないなあ。
微妙なところで、その違いが出てしまうのだろう。
さて、どうしたものか。
自問自答・他流試合・遠近両用、なんのこっちゃ。