先週、雅楽同友会の演奏会に行ってきました。
会場の大井町のきゅりあんホールはなかなかいいホールでした。
第一部は管弦・朗詠、第二部は舞楽。
舞楽の喜春楽は四人の舞人が舞台で舞います。
座席がほぼ中央で、ひな壇の高い位置から見下ろす格好だったので構成がよくわかりました。
先日習った退吹き(おめり吹き)も実際耳にする事ができ、満足。
退吹きとは音頭(最初に音を出す重要な役、今でも音頭をとる=指揮をとる、という使われ方をしますよね)から少しずつ遅れて音を出していく奏法です。
以前聴いた時は無秩序に聴こえていたのですが、やはり知識は必要ですね、知っているのと知らないのとでは聞き方が変わります。
舞は四人一組で効果が出る構成になっていて、一種のマスゲームのようです。
大太鼓(だだいこ)も凄い迫力で、聞いている時は、ああ、これが古代の音か、と感慨が深かったです。
我が師匠は平安の文化を復興させるという活動をしていて、雅楽もその活動のひとつです。
お茶や香道も復興させています。
師匠いわく、近代雅楽は明治に編纂され、昔のものとは違ってきているといいます。
今我々が耳にしているのが奈良平安の音とは誰もわかりません。
しかし、日本の雅楽が千年以上連綿と受け継がれた世界にもまれな音楽である事は間違いないでしょう。
私がそれに多少でも関わっているということは誇りに思います。
なお、ブログで知り合った二星さんと、まったく別々にチケットを予約したのに何と席が隣同士だったというびっくりおまけ付きの演奏会でありました。
写真は今回のものではありません。
詳しくはトラックバック先の二星さんのブログへどうぞ。
音もちらっと聴けます。