高校生のころ、横浜に住んでいた事があり、横浜駅のダイヤモンド地下街に、家族で寿司を食べに行ったことがあります。
そこの寿司屋の売り物がデカネタの握り寿司でした。
確かにどでかい切り身が乗っかっているマグロの握り寿司、見た目にもインパクトがあります。
しかしながら、正直おいしいとは思えませんでした。
握り寿司のうまさはネタとシャリの絶妙なバランスから生まれるもの、シャリがネタに押しつぶされるような状態だとそれはもはや握り寿司ではありませなんだ。
ネタの大きさで評判をとろうとしたのでしょうが、でかけりゃいいってもんじゃありません。
残念ながら食の道を踏み外しているのではないかと。
その後世の中に回転寿司が登場、寿司屋の時価と書かれた札におびえていた庶民も気軽に寿司を食べられる時代になりました。
でも、チェーンによっては機械が握ったシャリにアルバイトがネタを乗っけるだけの握り寿司が横行、食べようと思ったらシャリからネタがずり落ちちゃうものも。
すしのカタチはしているけれどアンバランス。
握り寿司は握ることによってネタとシャリが一体化し、おいしい握りになります。
回転寿司の握らない寿司も食の道から外れるものかと。
食はやはりバランスのとれているものがオイシイのではないでしょうか。