夏休みが明け、高校の和太鼓授業が始まりました。
宿題にソロフレーズの研究を出しておいたんですが、どうやら忘れていた模様。
まずは課題曲の「歓喜」を通しで演奏、休み明けという事でボロボロでしたが、2回3回やるとさすがに思い出し、6割くらいはできるようになりました。
掛け合いの所は動きも曖昧で、完全に覚えていない様子、今回はそこを重点的におさらいしました。
1回やるごとによくなるのが目に見えます。
さすがに高校生、呑み込みが早い。
次に声だけのフレーズがあるんですが、全然声が出ていません。
なぜ声だけのフレーズなのかを理解してもらうためにその理由を説明を行いました。
声も楽器であり大きな声は太鼓と相性がよい事、太鼓の曲なのに太鼓の音がしないという演出であること、太鼓の音が無くても全員で同じテンポを感じてそれをキープする事。
このテンポをキープするのは太鼓の大基本という事を重ねて説明。「歓喜」は打ち始めから終わるまでテンポは変わりません。
テンポが上がったり落ちたりするのも演出ですが、ことこの曲に関してはずっと一定のテンポで演奏するようにしてあります。
各自のソロの時もソロ奏者以外は太鼓の縁でテンポを刻みます。
その時にカウントする事を忘れないように。
1234223432344234と必ずカウントするクセをつけます。
ソロも見せ場になるのでソロの練習も行いました。
ソロは自分なりの音創りに挑戦、いろいろなソロフレーズの作り方のヒントを示す打ち方を実際に打ってみせます。
その結果、少しずつソロフレーズが豊かになってきました。
授業が終わって、1人の男子生徒が質問しにやってきました。
ソロの時にテンポがとれない、どうすればよいか、というもの。
確かにこの生徒ともう一人の男子生徒は自分のペースでソロを打つ傾向があり、全体のテンポを乱す傾向が顕著です。
練習のヒントとして、手拍子をしながらソロフレーズを口に出す事を伝えました。
手拍子は一定の拍を刻み、その音を聴きながら口で、ドンドンドコンコカッカットコトン、と言ってみる。
口に出したフレーズはそのまま太鼓で打てるのでまずはこれをやってみるように伝えました。
彼はやる気満々でリーダー的な存在なのでこれからもどんどん伸びて行くと思います。