HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

経済

NHKで漁獲高制限の番組をやっておりました。

国際的な資源保護のため、魚種によって漁獲高制限が設けられておるそうな。

マグロもそれに指定されているとの事、制限を超えるマグロが獲れた時にはそのマグロを海に捨てている事実があると。

また、定置網ではさまざまな魚が網に入るため、マグロがいると年末の高値の時の水揚げを考慮して制限を超えないようにその漁はあきらめてしまうんだとか。

 

魚を獲って生計を立てている漁師の立場ではそうせざるを得ない状態になっているようです。

 

なんだか農業の市場価値のない規格外の野菜を廃棄しているという話とダブりました。

 

その昔、奄美諸島与論島を訪れた時、真っ白な砂浜で漁をしている漁師さんと話を交わした事があります。

獲れたての黒い小さな魚をたたきにしてご馳走してくれながら、自分たちは売るために魚は獲っていないと。

自分達の食える分が獲れればそれで漁はおしまい。食える以上に獲れたらそれを街に行って売ってなんぼかカネになればそれでよいと。

いかにも南国のあくせくしないのんびりとした生き方がそこにありました。

 

今の世の中では、より多くの魚を獲り、経済的に豊かになるというのが当たり前です。

より売り上げをあげるために無茶をするビッグモーターのように・・・。

 

なんだか経済的に豊かになった代償に心の豊かさを失ったような気がします。

 

世界が貧困や飢餓状態から脱するために豊かさを追い求めて来た事は事実でしょう。

その豊かさは地球を搾取する事で実現してきたように思われます。

 

地球が壊れる時、人はモノもココロも豊かさを失うのでしょうか。

 

そういう時に跋扈するのがアヤシイ宗教、ココロの不安に付け込んでカネを巻きあげようとします。

そういう宗教団体とつるんで勢力拡大を目論む政治家たち。

口をつぐんであの世に逝ってしまう御仁も。

 

マグロの話からえらい事になっちゃいましたが、農業にしろ漁業にしろ、日本の未来が描けません。

戦争に備えよと声高に言う政治家もおりますが、世界は暗い方向に向かっているように感じます。

ノーテンキな万博が開催される2025年、世界はどーなっているんでしょう。

 

豊かさを 追いて心の 痩せ細り