新幹線の列車から喫煙室がなくなるそうです。
喫煙者にとっては辛抱たまらんという事になるでしょうが、飛行機はすでに全面禁煙、国際便は十数時間禁煙を強いられるのが当たり前。
非喫煙者にとってはたばこの臭いのする服装で隣に座られるのも嫌なものです。
タバコを吸う自由と権利は保証されるべきもの、ただし前提として他人に迷惑を及ぼさない、という条件がつきます。
シェイクスピアの戯曲、ベニスの商人で金貸しシャイロックが借金のかたにアントーニオの肉を切り取ろうとしたとき、肉はよいが血は契約書に書かれていない、一滴の血も流さずに肉を切り取るがよい、と裁判官に扮したポーシャが言う。
肉を切り取るのはよいが、血を流してはダメ、この論法と同じで、喫煙はよいが他者に迷惑をかてはダメ、という結局喫煙できない状況となります。
喫煙者は高額な税金を納めているわけですから非喫煙者からは感謝されるべき存在ですが、ユダヤ人のシャイロックのように嫌われ者です。
もう一つ、時代の流れを感じさせるエピソード、新幹線の列車から車内販売が姿を消すそうで。
コーヒーにアイスクリーム、お弁当にお茶はいかがでしょうか、とカートで車内を売り歩いていた光景も見られなくなります。
コーヒーは自販機で、と。
経営的にも人件費の負担が減るので歓迎でしょうが、人との触れ合いがなくなって味気なくなりますなあ。