今やタバコはどこでも吸えるものではなくなりました。
子供のころ、国鉄の山手線でタバコをふかしているおっさんがいました。
当時は禁煙思想などなく、喫煙が当たり前、どこでも喫煙が常識みたいになっていました。
映画館でも禁煙のサインはあったものの、館内は紫煙がたなびいていましたっけ。
新幹線が走りだした頃、それまでの慣習で乗客は皆タバコ吸っていましたが、ある時一番端っこの一両だけ禁煙車両になりました。
タバコ嫌いは延々とホームを歩いて、または煙たい車内を移動して遠い車両を目指しました。喫煙者冷遇の時代風潮でした。
今は受動喫煙が問題視され公共の場所では殆どタバコを吸う事ができなくなりました。
タバコは吸ってもよいが、副流煙で他人に害を与えてはならない・・・。
これはシェークスピアの戯曲ベニスの商人に書かれている、肉は切り出してもよいが、血を流す事は許されない、という一説を思い出します。
ベニスの商人では、強欲なユダヤの商人シャイロックが登場しますが、これは反ユダヤ思想として問題視される場合もあるとか。
そう言えば喫煙の習慣は大航海時代にネイティブアメリカンの儀式習慣をヨーロッパに持ち帰り、定着していったと聞いたことがあります。
梅毒も同様にヨーロッパ人によって世界に拡散して行ったんだとか。