太鼓指導の現場においても様々な意見や考え方があります。
和太鼓の世界においては「これだけが唯一絶対無二で正しい」という事はないと思います。
太鼓の構えについてもいろいろあり、どれも正しい。
打ち方もしかり。
そもそも伏せ打ちと横打ちのどちらが正しいとか言えないのと同じ事。
しかしながら標準作りは可能かと考えています。
どれが正しいではなく、この方法は正しい中の一つであるという標準。
太鼓でいう所の標準語があってもよいのではないか・・・。
誤解されるのが、標準を作ったらその通りにやらないとダメなんじゃないかという事。
標準は強要されるものでは無く、推奨されるもの。
ことばでコミュニケーションをとるために英語が国際共通語になっているのと同じで、全世界の言語を英語に統一しようという事ではありません。
日本語で言うと標準語。
日本国内でも東北弁や沖縄の言語は理解できないものが多いです。
その理解をつなぐのが標準語の設定。
標準語はひとつの基準であって、それで統一するというものではありません。
標準語を知っている、話せる方が相互理解が進むと思われます。
標準語が正しい、方言は間違っているとは決して言ってはならないこと。
多様さを認めつつ、標準を知っているというのはより豊かな文化に触れる事につながると思います。
これは太鼓の指導においても同じかと。
今、その標準となるものを策定中です。